礼拝メモ 10月6日 父に祈る

聖書 マタイの福音書6章6節-9節 (大兼久芳規先生)

 主の祈りの冒頭、私たちは「天にいますわれらの父よ」と呼びかけます。この方はどのような方なのでしょうか。ケイタイやスマホは一人ひとりのものです。私たちはこの方に向かって祈るのです。

1 父なる神様は、親しい方です。アポなしで会える方です。供え物をしなければ近づけない方ではありません。神の子どもは大胆にこの方に近づくことができるのです。

2 父なる神様は、力強い御方です。私たちが落ち込んでいるとき、励ましてくれる方です。

3 父なる神様は、深く愛してくださる方です。私たちが求めるもの以上のものを与えたいと思っている方です。一番大切な「御子」をさえお与えになった方です。

4 父なる神様は、大切なものを委せることができる方です。イエス様は、十字架の上で、こう祈られました。「父よ、わたしの霊をあなたの御手にゆだねます。」イエス様は、もっとも大切な霊を御父にゆだねました。父なる神様は、私たちの最も大切なものを委せることのできる方です。

5 父なる神様は、私たちの声を聞きたがっている方です。

 かつて、札幌の脳神経外科に植物状態で入院していた人がありました。看護師の人たちはいろいろな刺激を与えてみたいを申し出て、お風呂に入れる許可をもらいました。毎日お風呂に入れていると、硬直していた身体が少しずつ動くようになりました。ある時、まぶたがぴくぴくと動きました。半年したとき、視線が合いました。すると、声が出たのです。あ、り、が、と、う。看護師の人たちはこの声にどんなに慰められ、励まされたことでしょう。父なる神様は、私たちのために御子をお送りくださり、十字架の上で身代わりにされました。それは、私たちのたましいが生かされ、神様に感謝の声を上げるのを聞きたいからです。あなたの声が聞きたいのです。

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