聖書 エペソ人への手紙 1章3節〜14節
パウロはエペソの教会に主の祝福を伝えています。それは、御父、御子、聖霊に関わる祝福です。
御父の祝福は、すばらしい計画を立ててくださったことです。その計画とは、罪人を「神の子」として受け入れ、愛のうちに育て交わることです。〔4-6節〕
御子イエス様は、その計画のために人となり、「血」を流されました。十字架に死なれ、三日目の復活を果たし、天に帰られたのです。
このことにより、私たちは罪の赦しが与えられ、御国を受け継ぐ者とされたのです。
その「死」によって、罪のために無秩序と混乱の中にあったものを一つに集めることができるのです。この宇宙的なご計画が実のあるものとなったのです。〔7-12節〕
聖霊は、この計画を実行に移し、実際に赦されて神の国の世継ぎとなる人たちに、「証印」となり、「保証」となってくださるのです。(13-14節)
証印が押されると、その印の持ち主の権威のもとで守られます。信じて、聖霊を受けた者は、神の証印を押された者として、御国まで守られます(ローマ8:38-39を参照)。
エペソは港町です。材木の取引がなされました。買い主がほしい材木に印を押します。後に代理人が取りに行きます。市場から運び出すのです。私たちに聖霊の証印が押されているなら、御国にまで運んでくださるのです(イザヤ書46:3-4を参照)。
保証とは、手付金です。教会のとなりの土地を買うとき、手付金として100万円を払いました。それは、残りを支払って、教会のものになるという保証です。昔は、買い付けた土地の土を一握り袋に入れてもらいました。
これは、買った土地と同じ性質の土を保証しています。私たちが聖霊をいただいたことは、天国の前味わいと言えます。御国と同じ性質の恵みをいただけるのです。
私たちが御国で栄光のからだをいただく、その前味わいが聖霊によって与えられています。
「キリストを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたの内に住んでおられるご自身の御霊によってあなたがたの死ぬべきからだも生かしてくださいます」(ローマ8:11)。
「からだは淫らな行いのためではなく、主のためにあり、主はからだのためにおられるのです」(Ⅰコリント6:13)。
「キリストが復活されたのは、聖霊によってでした。その同じ聖霊がクリスチャンたちに与えられていて、彼らも(私たちも)よみがえらされ、復活のからだを着るようになるのです。」聖霊は手付けであり、天国の栄光の国にあずかる保証です。
今、地上で受ける聖霊の恵みは、栄光の種であり、蕾みなのです。
私たちが罪のために奪われた自由や平安を、イエス様が十字架で買い戻してくださいました。聖霊はもう罪に戻らない保証です。私たちはイエス様のものなのですから。