聖書 コリント人への手紙第一 15章1節〜11節

イースターの朝、女性の弟子たちはイエス様が納められている墓に向かいました。しかし、男の弟子たちは部屋の中で戸を閉めて、恐れていました。
マグダラのマリアの、イエス様にお会いしたという知らせに、二人の弟子が墓に見に行きました。何かが起こったことを信じつつも、部屋に帰って来ました。その夕方、イエス様がご自分から弟子たちに現れました。弟子たちは驚いたり、喜んだりしました。

パウロがコリント人に書き送った手紙には、「最も大切なこと」として、主イエスの十字架と葬りと復活が記されています。復活は、クリスチャンにとって中心的な真理です。またそれは、歴史的真理です。そして、聖書的真理です。

キリスト教を単なる道徳の教えにしてはいけません。イエス様の復活によって、私たちは罪を赦され、神のいのちにあずかったのです。これこそ、復活のもたらす第一の恵みです。

復活は霊魂の不滅とは違います。人間は肉体と霊が一体となった存在です。

復活後も、新しいからだ、栄光のからだに私たちの霊が宿るのです。それは、すばらしいことです。イエス様のからだには、十字架につけられた跡があり、槍の跡がありました。でも、戸が閉じられた部屋に現れることも、重力に逆らって天に帰ることもできるからだでした。復活はいわゆる蘇生ではないのです。私たちが復活する日を楽しみにしてゆきましょう。

復活は、死に対する勝利でした。「死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた」人類に、その恐怖からの解放がもたらされたのです。また、悪魔をイエス様の死をとおして滅ぼす勝利でもあります。

さらに、イエス様の復活は、私たちに生ける望みを与えます。信仰に入ったばかりのときから、私たちのうちに望みが成長して、天に帰る日まで大きくなって行くのです。それが、新しく生まれた者の特権です。救いとは、何とすばらしいものでしょうか。罪の赦し、栄光のからだ、死の恐れが取り除かれ、大きな希望を持って生きていけるのです。

そして、その復活を成し遂げた神の力は、信じる者の心をも造りかえることができるのです。ですから、私たちは大胆に信仰の歩みをしてゆきましょう。そのとき、私たちは勝利の生活を送ることができるのです。

このイエス様のいのちにあずかり、平安と愛をいただき、賛美と感謝をもって生きてゆける幸いは何にも替えられません。

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