礼拝メモ 7月23日

聖書 使徒の働き19章1節−20節

 梅雨明け宣言が出ました。なお暑くなる日々を守られますように。

 今朝は、エペソでのパウロの姿を追ってみましょう。

 1節にはアポロの名前が出て来ます。アレキサンドリア出身のユダヤ人伝道者です。彼は、主イエスのことを知っていたのですが、何かが欠けていたのです。

 パウロがエペソに来たときに出会った弟子たちは、アポロの影響を受けた人たちだったのでしょう。パウロは何かが欠けていると感じ、質問をして、分かりました。ヨハネのバプテスマでは、悔い改めて救い主を待つ信仰を表していました。彼らは、ヨハネのように禁欲的だったのでしょう。主イエスの自由にする恵みを知りませんでした。それで、パウロは、イエスの名でバプテスマを授けました。イエスを救い主と信じる信仰に立てたのです。すると、聖霊がくだり、異言や預言をしました。異言は神への賛美、預言は信じる者に慰めや励ましを与える働きです。彼らは罪とさばきから自由になったのです。喜びが与えられたのです。

 次にパウロは、いつものように会堂で伝道しました。3ヶ月たち、ユダヤ人の中に反対者が出てきます。それでパウロは、ティラノの講堂を借りて、毎日教えました。

 当時、午前11時までが仕事の時間で、11時過ぎはお休みでした。ティラノ氏が午前の仕事をした後、パウロは皆が休んでいる時間に、集まってくる人たちに福音を語ったのです。語るパウロも、聞く人たちも、福音の恵みに喜んでいたのです。そして、2年が過ぎると、小アジアの人たちに福音が伝わったのです。その中には、旅行でエペソに来た人が、ティラノの講堂に寄って行くこともあったでしょう。ここで救いを経験し、福音の使者となった人もあったでしょう(コロサイ教会を産みだしたエパフラスもその一人だったのではないでしょうか)。

 神様は、「驚くべきみわざを」行いました。パウロの身に着けていた手ぬぐいや前掛けを病人に着けると、病気が去り、悪霊につかれていた人から悪霊が出て行ったのです。エペソには、アルテミス神殿があり、その偶像を頼りにする人たちもいたので、特別になされた奇跡だったと思われます。

 パウロの名が知られると、そのまねをする人も現れました。しかし、信仰もなしに、名前だけ使っても失敗するだけでした。スケワの息子たちがそのためにさんざんな目にあい、町中に知れ渡り、主イエスの名が知られることになりました。

 信者となった人たちが、おふだ(エフェシア・グランマタというまじないのふだがはやっていました)を捨て、魔術をしていた人は魔術の本を焼きました。

 「こうして、主のことばは力強く広まり、勢いを得ていった」とあります(20節)。主のことばとは、天地を造られた愛と力の神のことば、御子を遣わされた父なる神のことば、十字架で罪を滅ぼし、復活していのちをもたらす主のことば——福音が広まっていったのです。

 聖霊は自由と喜びを与えてくださる方。昼寝を捨てても福音を語り、聞く人たち。捨てるべきものを捨て、主イエスだけに頼る真実な信者。これらが、エペソのパウロの伝道から教えられる恵みです。明るく、楽しく、主を愛していきましょう。

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