礼拝メモ 5月22日

聖書 エゼキエル書36章22節-36節

 先週は、イエス様が遣わしてくださる助け主について思い巡らしました。今朝は、旧約聖書を開いて、そこに聖霊についてどのように書いてあるかを見てみましょう。

 まず、創造のみわざをなす「神の霊」について書かれている創世記1章を開きます。『初めに神が天と地を創造された。地は茫漠として何もなく、闇が大水の上にあり、神の霊がその水の面を動いていた。』(1、2節)

 父なる神様と御子イエス様とともに聖霊も天地創造のみわざに携わっていたのです。詩編には「あなたが、御霊を送られると、彼らは創造されます。あなたは地の面を新しくされます」とあります(詩編104:30)。

 次に、旧約聖書に登場する人物たちと聖霊の関係を見てみましょう。創世記41章38節には、エジプトのファラオの言葉として、「神の霊が宿っているこのような人が、ほかに見つかるだろうか」と記されています。これはヨセフのことを言った言葉です。ファラオから見て、ヨセフには神の霊が宿っていたのです。

 同様なことが、ダニエルにも起こります。ネブカドネツァル王に呼び出されたダニエルに、王はこう言うのです。「彼には聖なる神の霊があった」と(ダニエル4:8)。ダニエル書2章には、ネブカドネツァル王の夢を解いたダニエルのことが記されています。そして、この評価でした。

 ヨセフもダニエルも、夢を解き、知恵を表すことができました。それは、神の霊によることでした。聖書には、他にも、神の霊を受けた人が何人もあります。モーセ、ベツァルエル、ヨシュア、オテニエル、ギデオン、エフタ、サムソン、そして最初のサウル王、次のダビデ王などです。これらの人たちは、それぞれの使命にしたがって聖霊を受けて、その務めを果たすのですが、人格的にはあまり影響を受けていない場合があります。これは、新約聖書との違いになります。

 ネヘミヤの祈りの中に、「あなたの霊により、あなたの預言者たちを通して/彼らを戒められました」とあります(ネヘミヤ9:30)。預言者たちは、比較的に人格の変化を経験した人が多いようです。彼らは、来たるべき世において、聖霊が豊かに注がれ、心に変革をもたらすことを預言しました。その代表的な預言が、このエゼキエル36章です。その27節に「わたしの霊をあなたがたのうちに授け、わたしの掟に従って歩み、わたしの定めを行うようにする」とあります。聖霊は、主のみこころを喜んで行おうとする心に変えてくださるのです。頑固に従おうとしない「石の心」でなく、柔らかい従順な「肉の心」(同26節)を与えられるのです。そうすれば、イスラエル人のように、「うなじを固くする」(出エジプト記32:9)ことなく、神様とともに歩む恵みが味わえるのです。

 「わが神よ/わたしは/あなたのみこころを行うことを喜びとします。あなたのみおしえは/私の心のうちにあります。」これは、詩編40篇の8節にあることばですが、救い主イエス様のことを言い表している言葉です。イエス様が聖霊に満たされて生きておられたために、このように従順にみこころを行う事を求めたのです。そのような心に変えてくださる聖霊の恵みが預言されていることはすばらしいことです。

 この聖霊の注ぎについては、イザヤ書44章3節やヨエル書2章27−28節にも預言されています。聖霊は、主の臨在を表し、心を聖め、主の働きに力を与えてくださいます。それゆえ、弟子たちにエルサレムで上から力を受けるまで待ちなさいと、イエス様は弟子たちに言われたのです。聖霊様、来てください。

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