礼拝メモ 10月27日 指導者の信仰に倣う

聖書 ヘブル人への手紙13章7節-19節

 本日は一週遅れで、インマヌエル綜合伝道団の創設を記念して礼拝を行います。

 1945年10月21日、岡山県新見市の野馳という山奥に蔦田二雄先生は訪問をしました。長谷川正子姉と元子姉を訪ねたのです。この姉妹は広島での原爆の難を逃れた方々でした。蔦田師は二人に上京して宣教のためにともに戦ってほしかったのです。祈りの内に、ことは決しました。神様は二人の荷物を、マッカーサー元帥秘書の両親の荷物の便に加えて東京まで運ぶようにしてくださいました。

 1946年1月に新年聖会をし、6月には年会をしました。その時、長谷川姉妹の働く医院の献院式が行われました。1948年には丸の内教会が活動を開始しています。

 戦時中、蔦田先生はホーリネス系の教会の牧師たちが検挙された弾圧のために牢に入れられたのでした。他の教会の牧師たちは検挙されません。その理由を祈りのうちに突き止めて行き、ホーリネスに生きること、そのために聖書に忠実に生きること、そして、そのメッセージを世界に伝えることに、改めて心を決めたのです。そして終戦。裁判の資料は焼けてしまい、新しい法の下で福音を伝える自由を得たのです。

 牢の中でも主がともにいてくださる経験は、新しい教会の名前に「インマヌエル」すなわち「神がともにおられる」となったのです。信仰をもって再出発をした先生の働きは広がりました。

 その先生の信仰に倣うべき私たちです。「イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません。」この方を信じ、その恵み(9節)によって強められる生き方です。

 私たちはいつまでも続く都をこの地上に持っているのではありませんから(14節)、この世のやり方に倣わず、信仰の道を歩んで行きましょう。イエス様がエルサレムの郊外で十字架につけられたことから、私たちはこの世の宗教から離れて、イエス様のみもとを歩みましょう。

 そこには、賛美(15節)と奉仕(16節)が生まれるのです。神様は、私たちの賛美と奉仕を「喜んで」くださるのです(16節)。

 最後に、蔦田先生の祈りに打ち込む姿を思い起こします。パウロも「祈ってください」(18節)と祈りの共闘を求めます。恵みを信じて祈り続け、み言葉の約束をいただいて、前進する信仰——私たちの信仰も聖書に立ち、聖めに生き、宣教のために祈る信仰を進んでいきましょう。そこに、主はともにおられる経験が生まれるのです。

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