礼拝メモ 9月29日 イエスに倣う

聖書 ローマ人への手紙15章1節-13節

 パウロがこの手紙を書くのに、何日もかかったと思われます。口述筆記という方法ですか、これほど長い手紙を一日で書き上げるのはむずかしいと思います。ですから私たちが読む時も、いっぺんに読み通すのでなくてよいわけです。少しずつパウロの心の動きを追うように読んでいければよいと思います。

 信仰生活で忍耐や励ましがほしい時、どうしますか。

 人間は悩みや苦しいことがあると、逃げ出したくなるものです。そこでがまんして戦う忍耐は、聖書から来るのです。そして、聖書は励ましを与えてくれます。その時、聖書と聖霊はいっしょになって助けてくださるのです。

 3節には、キリストの模範が記されています。「キリストもご自分を喜ばせることはなさいませんでした。」御父のみこころを追い求めていたイエス様には、ののしりがぶつけられたのです。それに耐える力を聖霊が聖書から与えられたのです。

 4節には、「かつて書かれたものはすべて、私たちを教えるために書かれました」とあります。この「かつて書かれたもの」とは、旧約聖書のことです。旧約聖書には、モーセの五書、歴史書、詩歌、預言書が含まれています。その中に、試練に耐える力を与える知恵が入っているのです。

 新約聖書しか読まない人は、旧約聖書の中の栄養を取り損なうことになります。少しずつでもよいのです。読み続けましょう。天国に行って、聖書の中身を知らなかったとなると、恥ずかしいことにならないでしょうか。分からないことは質問したらよいのです。小さい時、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とよく言われました。聖書の忍耐と励ましを実際に経験して、主を喜ぶ者となりましょう。

 5節では、パウロは祈っています。論じてきたきたことを締めくくる時、祈りをもって終わる——とてもすばらしいことです。ムーディーは遊びを終わると、みんなで感謝の祈りをするために集めたと言われています。子どもの誕生日にお祝いの席をイエス様への感謝と祈りで終われると幸いです。

 7節でも、イエス様の模範が記されています。「ですから、神の栄光のために、キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れ合いなさい」と。イエス様の心をいただいて、イエス様をまねることができます。それは楽しいことです。

 8節で、パウロは「私は言います」と改めて言葉を記します。信仰による恵みの世界を語ってきたパウロは、これから個人的な面から記したいのでしょう。その個人的なことの中身は、異邦人の使徒であるということであり、これからの宣教の計画のことです。異邦人のことが旧約聖書にちゃんと記されていることを述べ(9-12節)、最後にもう一度、頌栄のような祈りを献げています。希望の神が、喜びと平和と希望を豊かに満たしてくださるように祈っています。幸いな祈りです。

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