礼拝メモ 8月11日 「愛の戒め」
聖書 ローマ人への手紙12章9節-13節
パウロは、群れを思いながら、互いに助け合って進むように希望しています。その歩みの中心は、神から注がれている愛です。そこで、パウロは言います。「愛には偽りがあってはなりません」と。
パウロがこの手紙の中で勧めている『愛』は、5章や8章で語られていた「神の愛」です。ですから、「愛」と一言で言っても、この世で騒がれている愛ではありません。この世では見せかけの愛や偽善的な愛があります。パウロはそれをまねるのでなく、真実な神の愛に生きようと勧めます。
イエス・キリストはご自分を献げてその愛を現してくださいました。その愛に自分も愛されていることを自覚し、新しいいのちをいただいていることを認めて生きること、それが偽りのない愛に生きることです。
それはまた、「悪を憎み、善から離れない」生き方です。この後、パウロは十の勧めを並べています。悪を憎み、善から離れない生き方の具体的な面を示しているように見えます。人によっては「愛の十戒」と呼んでいます。
⑴ 兄弟愛をもって互いに愛し合うことは、心からの優しさを追い求める姿です。
⑵ 互いに相手をすぐれた者として尊敬するのは、キリストが祝福を与えている人として尊ぶことです。
⑶ 勤勉で怠らずとは、倦み疲れることなく、飽きることなく熱心でありなさいということです。
⑷ 霊に燃えるためには、聖霊によって燃やされることが必要です。この「燃える」という言葉は、煮えたぎる、沸騰するという意味の言葉です。スポーツの中継などを見ると、みんな燃えています。私たちは聖霊によってもっと燃えたいものです。聖霊は「力と愛と慎みの霊」なのですから。
⑸ 主に仕えることは、具体的には兄弟に仕えることによります。マタイの福音書25章のたとえで、イエスさまがおっしゃった言葉を思い出しましょう。「まことに、あなたがたに言います。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。」(同40節)
⑹ 望みを抱いて喜びましょう。それには、現実に振り回されないように、神の勝利とイエス・キリストの再臨を望みつつ生きることです。
⑺ 苦難に耐える姿は、苦しみから逃げ出さず、勇気をもって静かに耐え、自分の場に固く踏みとどまる姿です。
⑻ そのために「ひたすら祈り」ましょう。
⑼ 聖徒たちの必要を、自分の必要を覚えて助けましょう。
⑽ 努めて人をもてなすとは、旅人をもてなすことです。
聖霊の助けをいただいて、祈りつつ実践してみましょう。